
[colored_box color=”green” corner=”r”]・家事代行
・家政婦
・メイド[/colored_box]
これらは全て同じような意味で使われている言葉です。
しかし、それぞれに微妙な、また明確な違いがあります。
ここでは、その違いについて紹介します。
家事代行サービスと家政婦さんの一番の違い
- 家事代行サービスを利用すること
- 家政婦を雇うこと
この二つは何が違うのでしょうか?
雇用関係
実は、「利用する」や「雇う」という言葉に現れているように、両者は雇用関係が明らかに異なります。
例えば、家事代行を利用する時に、利用者はサービスを提供する業者と契約します。
その後、業者は自社で雇っているスタッフを利用者のところへ派遣し、家事サービスを受けることになります。
基本的には、サービスへの要望や苦情があれば家事代行業者に出し、そこからスタッフへ伝達されます。
報酬についても、サービス料金を利用者が業者に支払い、業者がスタッフにお給料を出します。
その一方で、家政婦さんを雇いたい場合は、まず家政婦紹介所に相談します。
そこで家政婦さんを紹介してもらうのですが、利用者と家政婦は直接雇用契約を結ぶことになります。
もしも、家事に対する要望や改善してほしい点があれば、利用者が家政婦さんに直接交渉する必要があるのです。
家事代行サービスは通いだけ
家事代行はスタッフが派遣されてくるため、通いが基本です。
しかし、家政婦の場合は、通いだけでなく住み込みもあり得ます。
端的に言うと、家事代行は「家事のサービスにお金を払うもの」であり、家政婦さんは「家事をしてくれる人にお金を払うもの」なのです。
メイドとは、日本で言えば女中さんのこと

メイドと家政婦は、現代日本では同じような意味で使われる言葉です。
諸説ありますが、メイドとは英語のmaid-servantから来ており、「(女性の)使用人」という意味があります。
メイドは雇い主の家に住み込みで奉公し、生活の場が割り当てられます。
中世のヨーロッパでは、メイドを多く雇っているほど社会的地位を誇示できた、という話もあります。
そのため、メイドと雇い主の間には、雇用関係だけでなく主従関係が存在していました。
また、メイドは海外からやってきた考え方ですが、日本では古くから女中奉公というシステムがありました。
農家の娘が裕福な家に奉公に出され、住み込みで家事労働をすることは珍しくありませんでした。
その奉公に出された娘のことを「女中さん」と呼んでいました。
厳密には違うのかもしれませんが、メイドさんも女中さんも、富裕層に奉公する住み込みの家政婦さんだと言えるでしょう。